バス運転士の1日のスケジュール|点呼・中休・泊まりを現役が解説

現役バス運転士が執筆実体験にもとづいて解説しています

「バス運転士って、運転している時間以外は何をしてるの?」——転職を考え始めた人から見ると、この仕事の1日は想像がつきにくいと思います。求人票の「シフト制」の一言では、生活のイメージがまるで湧きませんよね。

現役の高速バス運転士が、この仕事の1日の「型」を解説します。

バス運転士の1日は「点呼に始まり、点呼に終わる」

どの業態でも共通する基本の流れがあります。

  1. 出勤・点呼——アルコールチェックと体調確認。ここを通らないとハンドルを握れません
  2. 車両点検——タイヤ、灯火、ミラー。自分が乗る車は自分で確認します
  3. 乗務——ダイヤに沿って運行
  4. (中休)——勤務によっては昼に長い空き時間が入ります(後述)
  5. 乗務——夕方〜夜の便
  6. 帰庫・点呼——アルコールチェックをして、1日が終わります
バス運転士の1日の流れ。点呼・アルコールチェック→車両点検→乗務→中休→乗務→帰庫・点呼
1日の基本の流れ。点呼とアルコールチェックは毎日、乗務の前後に必ずあります。

運転の前後に「安全のための儀式」がしっかり組み込まれているのがこの仕事です。点呼・アルコールチェック・体調確認も仕事のうち——ここはきつさの記事でも書いた通り、命を預かる仕事の土台です。

勤務パターンは大きく4つ

同じ「バス運転士」でも、シフトの型でまるで生活が違います。

①早番

朝のラッシュや始発便を担当。出勤が4時台・5時台になる勤務は普通にあります。その代わり上がりも早く、午後が自由になる日も。営業所まで自力で行ける手段(車・バイク)が実質必須です。

②遅番

昼頃に出勤して最終便まで。朝はゆっくりできますが、帰宅は深夜になります。

③中休(なかやす)勤務

朝ラッシュを走って、昼に数時間の空きを挟み、夕ラッシュをまた走る型。路線バスに多く、拘束時間は長くなりがちですが、昼の空き時間の使い方次第で快適さが大きく変わります(仮眠室で寝る人、ジムに行く人、様々です)。

④泊まり

高速バスや夜行運行のある会社の勤務。宿泊を伴うぶん手当が付く一方、夜行の有無で身体への負荷が段違いです。応募前に「夜行は必須か、希望制か」を必ず確認してください。業態ごとの違いは業態の記事で詳しく比較しています。

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労働時間には法律のルールがある(2024年改正)

「拘束が長そう」という不安に、数字で答えます。2024年4月に改正された改善基準告示で、バス運転者にはこう定められています。

  • 拘束時間(出勤から退勤まで)——1日13時間が原則、延長しても最大15時間
  • 休息期間(勤務と勤務の間の自由時間)——継続11時間以上が基本、9時間を下回らない

ここで大事なのは、9時間と11時間の間には「合法だけど生活が全然違う」幅があるということ。9時間ギリギリの運用が続くと、帰宅して食事して風呂に入ると、睡眠は6時間を切ります。

だから面接では「平均的な1日の拘束時間と、休息期間はどのくらいですか」と聞いてください。具体的な数字で答えられる会社は、労務管理がしっかりしています。この「会社への質問」の考え方は求人票の読み方の記事とセットでどうぞ。

まとめ

  • 1日は点呼に始まり点呼に終わる。安全確認も仕事のうち
  • 勤務の型は早番・遅番・中休・泊まりの4つ。型しだいで生活がまるで違う
  • 拘束は原則13時間・最大15時間、休息は11時間基本・9時間下限(2024年改正)
  • 「何時に出て何時に帰る生活になるか」は、会社と勤務の型で決まる。面接で数字を聞く

「シフト制」の一言の中身がここまで違う仕事は、なかなかありません。だからこそ、入る前に勤務の型を知っておくことが、後悔しない転職の近道です。

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