深視力検査が苦手でもバス運転士になれる|現役が語る三桿法のコツ

現役バス運転士が執筆実体験にもとづいて解説しています

大型二種免許を調べ始めた人が最初に不安になるのが「深視力検査」だと思います。ネットで調べると「難しい」「何回も落ちた」という声ばかりで、応募をためらってしまう人もいるはずです。

先に結論を言います。深視力が苦手でも、バス運転士にはなれます。

なぜ断言できるかというと——毎日大型バスを運転している私自身が、いまだに深視力が大の苦手だからです。

深視力検査とは?普通の視力検査とは別物です

深視力検査は、遠近感(立体視)を測る検査です。大型免許・二種免許の取得や更新で必要になります。

方式は「三桿法(さんかんほう)」と呼ばれるもので、仕組みはこうです。

  • 箱の中に3本の棒が立っている
  • 真ん中の1本だけが前後に動く
  • 3本が一直線に並んだ瞬間にボタンを押す

視力が良くても、遠近感をつかむのが苦手だと戸惑います。「視力検査は余裕だったのに深視力で詰まった」という人が多いのはこのためです。

深視力検査(三桿法)のしくみ。3本の棒のうち真ん中の1本が前後に動き、3本並んだ瞬間にボタンを押す
深視力検査(三桿法)のしくみ。コツは1本を凝視せず、3本全体をぼんやり見ることです。

初見はほぼ全員が戸惑う検査です

白状すると、私が初めて深視力検査を受けたとき、真ん中の棒が前後に動いていること自体がわからなかった

「3本並んだら押してください」と言われても、そもそも動いて見えないんだから押しようがない。あのときの冷や汗は今でも覚えています。

そして正直に言うと、毎日ハンドルを握っている今でも、深視力は得意になっていません。それでも、毎回ちゃんと通っています。

苦手でも大丈夫と言える3つの理由

①一発勝負の検査ではない

これが一番伝えたいことです。深視力検査は通るまで何度も付き合ってくれる検査です。

私は免許更新のたびに通常の列の検査で引っかかって別室に案内されますが、係の人は「これでもか」というほど何度もやり直しをさせてくれます。1回ミスしたら終わり、ではありません。これを知っているだけで、当日の緊張がまるで違います。

②「見方」のコツがある

動いている真ん中の棒を凝視すると、逆にわからなくなります。コツは3本全体をぼんやり眺めること。視野を広く取ったほうが、並んだ瞬間の「揃った感」に気づきやすくなります。

③メガネの人は、先に眼鏡店で相談できる

乱視の未矯正が深視力に響くケースがあります。メガネ・コンタクトの人は、検査の前に眼鏡店で「深視力検査を受ける」と伝えて相談しておくと、それだけで通りやすくなることがあります。

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※養成制度のある会社なら、免許取得前の段階から相談に乗ってくれます。

深視力はどの場面で必要になる?

バス運転士を目指す流れの中では、主にこの場面で登場します。

  1. 大型二種免許の取得時(適性試験)——免許の取り方の記事
  2. 免許の更新時——大型・二種を持ち続ける限り毎回
  3. 会社の採用時・定期の健康管理——会社によって運用は異なります

つまり深視力は「入口で1回だけ」ではなく長く付き合う相手です。だからこそ、若いうちに「自分なりの通し方」を掴んでおくのが効きます。未経験からの流れの記事もあわせてどうぞ。

まとめ:深視力で夢を諦めるのはもったいない

  • 深視力検査=三桿法。普通の視力検査とは別物で、初見は誰でも戸惑う
  • 一発勝負ではない。何度もやり直しさせてもらえる
  • コツは「凝視せず全体をぼんやり」「乱視は先に眼鏡店で相談」
  • 「今でもよく見えていない」現役運転士が実在します。私です

なお、検査機のタイプによっては「棒がよく見えなくても取れる」実体験ベースの攻略法もあります。私が毎回どうやって乗り切っているかの全部は、noteの第4章(適性検査・健康診断・深視力)に正直に書きました。深視力が理由で迷っている人にこそ読んでほしい部分です。

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